恋愛小説

第18回(2011年)「島清恋愛文学賞」受賞作
あさのあつこ『たまゆら』
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「島清恋愛文学賞」とは?

1994年に石川県美川町が同町出身の作家、島田清次郎にちなんで創設した文学賞。
選考は「応募期間中に出版された、単行本あるいは、文芸誌、同人誌等に既に発表された作品で、恋愛をテーマとしている小説」から選考委員により選出される。
運営は、創設時の「石川県美川町(2005年市町村合併により白山市)」~民間団体「日本恋愛文学振興会」~2014年から現在の「金沢学院大学」へと継承されています。

恋愛小説が対象の文学賞です。

「島田清次郎」とは?

(白山市ホームページより)島田清次郎は大正時代の作家で、明治32年2月、旧・美川町字南町で生まれました。船乗りの父を2歳で失うという不幸に見舞われ、5歳の時に母方の親戚を頼って、金沢市に転出し、文学活動に励む日々を送りました。
金沢でも貧困な生活は続きましたが、学業成績は常に上位にランクされ、文学に関心を持ち、弱冠20歳の時に発表した小説『地上』が各方面から絶賛され、その後次々と作品を発表、裕福な生活を送れるようになったのも束の間、尊大な態度や奇行が目立ち、作家活動が行えなくなり生活は再び困窮、昭和5年4月、31歳の若さで失意の内に夭折しました。

代表作、『地上』『二人の男』『若芽』

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第18回受賞作、あさのあつこ『たまゆら』

あさのあつこ『たまゆら』(2011年、新潮社)

(新潮社より)人の世と山との境界に、夫の伊久男とひっそり暮らす老女、日名子。雪の朝、その家を十八歳の真帆子が訪れた。愛する少年が、人を殺めて山に消えたのだという。彼を捜す真帆子に付き添い、老夫婦は恐ろしい山に分け入ることに。日名子もまた、爛れるほどの愛が引き起こしたある罪を、そこに隠していたのだ──。山という異界で交錯する二つの愛を見つめた物語。島清恋愛文学賞受賞。

あさのあつこ(あさの・あつこ)は、
1954年岡山県生まれ、青山学院大学文学部卒。
1997年、児童小説『バッテリー』で野間児童文芸賞を受賞。幅広い世代の支持を得て児童文学としては異例の1000万部ベストセラーになる。1999年『バッテリー2』で日本児童文学者協会賞を受賞。2005年、『バッテリー』全6巻で小学館児童出版文化賞を受賞。
他にも、同じく児童小説の『THE MANZAI』シリーズ等、
一般小説、時代小説まで幅広く作品を刊行している。

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候補作

西 加奈子 『白いしるし』 (2010年・新潮社)

白川 道 『冬の童話』 (2010年・ポプラ社)

2作とも未電子書籍化。
まだまだ普及しませんね。

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まとめ

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