恋愛小説

第26回(2019年)「島清恋愛文学賞」受賞作
綿矢りさ『生のみ生のままで』
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「島清恋愛文学賞」とは?

1994年に石川県美川町が同町出身の作家、島田清次郎にちなんで創設した文学賞。
選考は「応募期間中に出版された、単行本あるいは、文芸誌、同人誌等に既に発表された作品で、恋愛をテーマとしている小説」から選考委員により選出される。
運営は、創設時の「石川県美川町(2005年市町村合併により白山市)」~民間団体「日本恋愛文学振興会」~2014年から現在の「金沢学院大学」へと継承されています。

恋愛小説が対象の文学賞です。

「島田清次郎」とは?

(白山市ホームページより)島田清次郎は大正時代の作家で、明治32年2月、旧・美川町字南町で生まれました。船乗りの父を2歳で失うという不幸に見舞われ、5歳の時に母方の親戚を頼って、金沢市に転出し、文学活動に励む日々を送りました。
金沢でも貧困な生活は続きましたが、学業成績は常に上位にランクされ、文学に関心を持ち、弱冠20歳の時に発表した小説『地上』が各方面から絶賛され、その後次々と作品を発表、裕福な生活を送れるようになったのも束の間、尊大な態度や奇行が目立ち、作家活動が行えなくなり生活は再び困窮、昭和5年4月、31歳の若さで失意の内に夭折しました。

代表作、『地上』『二人の男』『若芽』

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第26回受賞作は、綿矢りさ『生のみ生のままで』

綿矢りさ『生のみ生のままで(上・下)』(2019年、集英社)

(集英社より)「私たちは、友達じゃない」
25歳、夏。恋人と出かけたリゾートで、逢衣(あい)は彼の幼なじみと、その彼女・彩夏(さいか)に出逢う。芸能活動をしているという彩夏は、美しい顔に不遜な態度で、不躾な視線を寄越すばかりだったが、四人で行動するうちに打ち解けてゆく。
東京へ帰った後、逢衣は彩夏と急速に親しくなった。やがて恋人との間に結婚の話が出始めるが、ある日とつぜん彩夏から唇を奪われ、「最初からずっと好きだった」と告白される。
彼女の肌が、吐息が、唇が、舌が、強烈な引力をもって私を誘う――。
綿矢りさ堂々の新境地! 女性同士の鮮烈なる恋愛小説。

綿矢りさ(わたや・りさ)は、
1984年京都府生まれ。早稲田大学教育学部卒業。
2001年『インストール』で第38回文藝賞を受賞しデビュー。
2004年『蹴りたい背中』で第130回芥川賞を受賞。
2012年『かわいそうだね?』で第6回大江健三郎賞を受賞。
他に、
『ひらいて』『夢を与える』『勝手にふるえてろ』『憤死』『大地のゲーム』『手のひらの京』『私をくいとめて』『意識のリボン』

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まとめ

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