ハードボイルド

原尞(はら・りょう)
寡作・遅作の伝説のハードボイルド作家
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原尞(はら・りょう)

ハードボイルド小説作家、原尞(はら・りょう)は、1946年佐賀県生まれ、九州大学文学部卒業。
1988年小説家デビュー、1989年第102回直木三十五賞受賞
元ジャズピアニスト、デビュー後30年にして、長編5作・短編集1作・エッセイ集2作、寡作・遅作の作家(自他ともに認める)として知られています。
(長編5作中、3作目~4作目まで9年、4作目から5作目までに14年を費やしています。)
新作を読書中の充実感・至福感、読了後の達成感、その後の得も知らぬ喪失感・・・さまざまな感情を起こしてくれる、私にとってレジェンド(伝説の)的な存在の作家さんです。
主人公、舞台、作風にぶれないこだわりを楽しみに常に次作を楽しみにしています。

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【ミステリマガジン 2018年3月号】●特集 原尞読本

エッセイ集2作『ミステリオーソ』『ハードボイルド』

『ミステリオーソ』
(「BOOK」データベースより)本書と続刊『ハードボイルド』は著者初のエッセイ集『ミステリオーソ』(95年)に、その後著された新たなエッセイ・対談・短篇を加えて再編集したエッセイ集増補版。本書は、映画とジャズが大好きな少年がハードボイルド作家としてデビューするまでの紆余曲折を豊かな感性で表わした「飛ばない紙ヒコーキ」を始めとして、おもに映画・ジャズ・自身に関するエッセイと対談を収める。原尞の世界を知る最適の書。

『ハードボイルド』
(「BOOK」データベースより)本書は、小説に関するエッセイと対談を収める。豊富な読書体験と作家の立場から著者の理想とするハードボイルドとは何かが探求されている。さらに2篇の文庫初収録短篇と8篇の「小説以外の沢崎シリーズ」を収録。“沢崎ファン”必読の書。

『そして夜は甦る』(1988年)

デビュー作、
第2回山本周五郎賞候補作。

『そして夜は甦る』(1988年・早川書房)
(早川書房より)西新宿の高層ビル街のはずれに事務所を構える私立探偵沢崎は、ひょんなことから、行方不明となったルポライターの調査に乗り出すことに――そして事件は過去の東京都知事狙撃事件の全貌へと繋がっていく……。いきのいい会話と緊密なプロット。レイモンド・チャンドラーに捧げられた記念すべき長篇デビュー作。

『私が殺した少女』(1989年)

長編2作目、
第102回直木三十五賞受賞。

『私が殺した少女』(1989年・早川書房)
(早川書房より)まるで拾った宝くじが当たったように不運な一日は、一本の電話ではじまった。私立探偵の沢崎は依頼人からの電話を受け、目白の邸宅へと愛車を走らせた。だが、そこで彼は自分が思いもかけぬ誘拐事件に巻き込まれていることを知る……緻密なストーリー展開と強烈なサスペンスで読書界を瞠目させた直木賞受賞作。

第43回日本推理作家協会賞
[長編部門]候補作。

1990年に「ファルコン賞」
を受賞。

短編集『天使たちの探偵』(1990年)

天使たちの探偵(1990年・早川書房)
(早川書房より)十才の少年の依頼で、ある女性の監視をはじめた沢崎は、思いもかけぬ銀行強盗事件に巻きこまれることに――沢崎の記念すべき短篇初登場作「少年の見た男」ほか、未成年者がからむ六つの事件を描く連作短篇集。文庫版のために書下ろされた掌篇「探偵志願の男」を収録。

第9回「日本冒険小説協会大賞」
最優秀短編賞受賞作

『さらば長き眠り』(1995年)

長編3作目、
2作目から6年。

『さらば長き眠り』(1995年・早川書房)
(早川書房より)400日ぶりに東京に帰ってきた沢崎を待っていたのは浮浪者の男だった。男の導きで、沢崎は元高校野球選手からの調査を請け負う。十一年前、八百長試合の誘いがあったのが発端で彼の義姉が自殺した真相を突き止めてくれというが……沢崎シリーズ第一期完結の渾身の大作。

『愚か者死すべし』(2004年)

『愚か者死すべし』(2004年・早川書房)
(早川書房より)大晦日の朝、私立探偵・沢崎のもとを見知らぬ若い女、伊吹啓子が訪れた。銀行強盗を自首した父の無実を証明してほしいという。彼女を父親が拘留されている新宿署に送り届けた沢崎は、狙撃事件に遭遇してしまう。二発の銃声が轟き、一発は護送されていた啓子の父親に、もう一発は彼を庇おうとした刑事に命中した!9年もの歳月をかけて完成した、新・沢崎シリーズ第一弾。

それまでの明日(2018年3月 早川書房

4作目から14年。
待ちに待ちました。

『それまでの明日』(2018年・早川書房)
(早川書房より)11月初旬のある日、渡辺探偵事務所の沢崎のもとを望月皓一と名乗る紳士が訪れた。消費者金融で支店長を務める彼は、融資が内定している赤坂の料亭の女将の身辺調査を依頼し、内々のことなのでけっして会社や自宅へは連絡しないようにと言い残し去っていった。沢崎が調べると女将は六月に癌で亡くなっていた。顔立ちのよく似た妹が跡を継いでいるというが、調査の対象は女将なのか、それとも妹か? しかし、当の依頼人が忽然と姿を消し、いつしか沢崎は金融絡みの事件の渦中に。切れのいい文章と機知にとんだ会話。時代がどれだけ変わろうと、この男だけは変わらない。14年もの歳月を費やして遂に完成した、チャンドラーの『長いお別れ』に比肩する渾身の一作。

■原尞と沢崎シリーズに寄せられた賛辞(早川書房より)
原尞の復活に狂喜乱舞。
この作家のおかげで私は他の小説では満足できなくなった。
――成毛 眞(書評サイトHONZ代表)

「探偵」の二文字に託された見果てぬ夢、
その全てを見届けたい。  ――法月綸太郎(作家)

魂の交差点を横切る時、沢崎は鋼の詩を口ずさむ。
この響きがダンディ。  ――原田眞人(映画監督)

遥かなる高見。原尞作品は巨大な単独峰だ!
――柚月裕子(作家)

沢崎を憶えているか。
孤独がロマンチックだったあの頃を。
――東山彰良(作家)

次は何年後?!
早くお願いします!!

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まとめ

原尞(はら・りょう)作品と出会ってから、早や20年以上。
引退してしまったのでは?・・・と思うくらい間が開いてしまいまったこともありました。
新作を待ちましょう。