ハードボイルド

日本冒険小説協会大賞
第2回受賞作(1983年作品)
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日本冒険小説協会

日本冒険小説協会(Japan Adventure Fiction Association)は、
1981年に内藤陳が設立した冒険小説愛好者の親睦団体。
前年に国内で発表された冒険小説作品の中から会員の投票により選定し作者に贈る「日本冒険小説協会大賞」を主宰。
2011年12月28日に内藤が死去したことを受け、2012年3月、協会の解散が発表された。
日本冒険小説協会大賞受賞作は、協会創設後、1982年から2011年まで30回選出。「日本軍大賞」と称された国内作品と、「外国軍大賞」と称された海外の翻訳作品、不定期に、「特別賞」「優秀映画賞」なども選出されていた。

「日本冒険小説協会大賞」とは?

第2回(日本軍大賞)受賞作、『檻』

表紙画像をクリックすると
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『檻』北方謙三(1983年、集英社)

(集英社より引用)やくざな世界から足を洗って、今は小さなスーパーを経営している滝野和也。そのスーパーの買収工作をめぐるいざこざから、滝野の野生の血が再び噴き出す。結局は“檻”の中にとどまれず、修羅場に戻ってゆく男の滅びの美学を、鮮烈な叙情で謳いあげた北方ハードボイルドの最高傑作!

■第2回日本冒険小説協会大賞受賞作。
■第89回直木賞候補。

2年連続受賞!
北方謙三、35歳の時の作品。

北方謙三は本作の映像化権を松田優作に「預けた」としている。
実現はしなかったが、『ブラック・レイン』撮影中の松田から、帰国したら必ずやるからと電話があったという。

北方謙三

北方謙三(きたかた・けんぞう)は、1947年10月佐賀県生まれ、小学校5年の時に川崎市に転居。芝中学校・高等学校を経て、中央大学法学部入学。学生運動華やかなりし時代であり、全共闘運動に参加。在学中の1970年、純文学作品『明るい街へ』を同人誌に発表。同作は雑誌『新潮』編集者の目に留まり、1970年3月号に掲載され、学生作家としてデビュー。
大学卒業後、PR誌の企画スタッフや肉体労働をしながら小説執筆を続ける。デビュー時は「天才」と『新潮』編集長に称賛されたが、その後の10年間は100本書いて雑誌掲載は3本のみで掲載率は低かった。
売れない期間を過ごした後、集英社の若手編集者と話すうち、路線転換を進められ、1981年に『弔鐘はるかなり』で単行本デビュー。翌年から『逃がれの街』『眠りなき夜』『さらば、荒野』『檻』とヒット作を次々と生み出し、「ハードボイルド小説の旗手」として一躍人気作家となる。
『逃れの街』『友よ、静かに瞑れ』『黒いドレスの女』など映画化作品も多数。
1989年、初の歴史小説『武王の門』を発表。続く南北朝ものである『破軍の星』では、第4回柴田錬三郎賞を受賞。1996年に大長編となる北方版『三国志』(全13巻6500枚書き下ろし)が刊行開始、以降の歴史小説は、中国史の大長編ものを量産。
2000年より、直木三十五賞の選考委員を務める。他に吉川英治文学賞、江戸川乱歩賞、小説すばる新人賞の選考委員。
現在はモンゴル史『チンギス紀』を刊行中。

受賞歴、
1982年『眠りなき夜』第1回日本冒険小説協会大賞。第4回吉川英治文学新人賞。
1983年『檻』第2回日本冒険小説協会大賞。
1984年『渇きの街』第38回日本推理作家協会賞長篇部門受賞。
1984年『過去 リメンバー』第11回角川小説賞受賞。
1985年『明日なき街角』第5回日本文芸大賞受賞。
1990年『破軍の星』第4回柴田錬三郎賞受賞。
2004年『楊家将』第38回吉川英治文学賞受賞。
2006年『水滸伝』第9回司馬遼太郎賞受賞。
2007年『独り群せず』第1回舟橋聖一文学賞(滋賀県彦根市)受賞。
2009年 第13回日本ミステリー文学大賞を受賞。
2011年『楊令伝』で第65回毎日出版文化賞受賞。
2013年 紫綬褒章受章。
2016年 第64回菊池寛賞受賞[9]。
2017年『大水滸伝』シリーズで第6回歴史時代作家クラブ特別功労賞受賞。
2020年 旭日小綬章受賞

第2回(外国軍大賞)受賞作、『リトル・ドラマー・ガール』

『リトル・ドラマー・ガール(The Little Drummer Girl)』
ジョン・ル・カレ(翻訳:村上博基)(1983年、早川書房)

(早川書房より引用)ユダヤ人を標的としたアラブの爆弾テロの黒幕を追うイスラエル情報機関は、周到に練り上げた秘密作戦を開始した。アラブ人テロリストを拉致したイスラエル側は、イギリスの女優チャーリィに協力を依頼。彼女はある人物になりすまし、テロ組織に接近していくが……中東問題の本質に鋭く迫る衝撃作。

スパイ小説、1984年映画化、2018年テレビドラマ化。

ジョン・ル・カレ

ジョン・ル・カレ(John le Carré)は、1931年10月生まれ。
イギリス、ドーセット州プール出身の小説家。スパイ小説で知られている。

1961年(29歳)『死者にかかってきた電話』で小説家としてデビュー。1963年、『寒い国から帰ってきたスパイ』を出版。同作品は、エドガー賞 長編賞を受賞し、映画化もされ世界的に評価を得る。
作品の多くは、初老のイギリス情報部幹部「ジョージ・スマイリー」が登場し、その中でもスマイリーを主人公としたものは、
『死者にかかってきた電話』
『高貴なる殺人』
『ティンカー、テイラー、ソルジャー、スパイ』
『スクールボーイ閣下』
『スマイリーと仲間たち』の合計5作。

映画化やテレビドラマ化された作品も多い。

『ティンカー、テイラー、ソルジャー、スパイ』
『スクールボーイ閣下』
『スマイリーと仲間たち』
の長編3作は、日本では「スマイリー三部作」と呼ばれています。
「電子書籍化」されています。

その他受賞作

優秀賞
『裂けて海峡』 志水辰夫

優秀賞
『摩天楼の身代金』 リチャード・ジェサップ

最優秀評論対象
『冒険小説の時代』 北上次郎

こちら2冊は
「電子書籍化」されていません。
「紙」の本でどうぞ。

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まとめ

「日本冒険小説協会大賞」は、冒険小説・ハードボイルド小説好きには、たまらない作品ではないでしょうか?