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「島清恋愛文学賞」とは?
1994年に石川県美川町が同町出身の作家、島田清次郎にちなんで創設した文学賞。
選考は「応募期間中に出版された、単行本あるいは、文芸誌、同人誌等に既に発表された作品で、恋愛をテーマとしている小説」から選考委員により選出される。
運営は、創設時の「石川県美川町(2005年市町村合併により白山市)」~民間団体「日本恋愛文学振興会」~2014年から現在の「金沢学院大学」へと継承されています。
恋愛小説が対象の文学賞です。
「島田清次郎」とは?
(白山市ホームページより)島田清次郎は大正時代の作家で、明治32年2月、旧・美川町字南町で生まれました。船乗りの父を2歳で失うという不幸に見舞われ、5歳の時に母方の親戚を頼って、金沢市に転出し、文学活動に励む日々を送りました。
金沢でも貧困な生活は続きましたが、学業成績は常に上位にランクされ、文学に関心を持ち、弱冠20歳の時に発表した小説『地上』が各方面から絶賛され、その後次々と作品を発表、裕福な生活を送れるようになったのも束の間、尊大な態度や奇行が目立ち、作家活動が行えなくなり生活は再び困窮、昭和5年4月、31歳の若さで失意の内に夭折しました。
代表作、『地上』『二人の男』『若芽』
表紙画像をクリック(タップ)すると
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第1回受賞作、高樹のぶ子『蔦燃』
高樹のぶ子『蔦燃(つたもえ)』(1994年、講談社)
(講談社BOOK倶楽部より)真砂子の前に、突然現れた、夫・光司の異母弟・末次郎。垣根に絡みつく蔦のように、友江の家にひび割れを作ろうとしているのか、復讐から始まった出会いは、白く透けるような肌を持つ真砂子をエロスに浸し、魔女のように変えていく。会わずにいられなくなった二人は……。鳥清恋愛文学賞に輝いた大人の名作長編。性愛が人の心を変える男女の物語。
■高樹のぶ子(たかぎ・のぶこ)は、
1946年、山口県出身。1980年、『その細き道』を「文學界」に発表し小説家デビュー。芥川賞、日経小説大賞、朝日賞、野間文芸賞、大佛次郎賞、島清恋愛文学賞、などの選考委員を務める。
1984年『光抱く友よ』で芥川賞
1994年『蔦燃』で島清恋愛文学賞
1995年『水脈』で女流文学賞
1999年『透光の樹』で谷崎潤一郎賞
2006年『HOKKAI』で芸術選奨文部大臣賞
2009年、紫綬褒章受勲
2010年『トモスイ』で川端康成文学賞
2017年、日本芸術院賞、旭日小綬章受章
2018年、文化功労者
2020年『小説伊勢物語業平』で泉鏡花文学賞
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