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大藪春彦賞
「大藪春彦賞」とは、
1999年に創設。作家、大藪春彦氏の業績を記念し、優れた物語世界の精神を継承する新進気鋭の作家及び作品に贈られる賞。
主催は大藪春彦賞選考委員会、後援は(株)徳間書店。
対象作品は、毎年10月1日から翌年9月末日までに発表された小説作品の中から選ばれる。
ハードボイルド・
冒険小説・サスペンス
大藪春彦
1935年2月22日 – 1996年2月26日(61歳没)
日本のハードボイルド小説の先駆者、『野獣死すべし』『蘇える金狼』『汚れた英雄』など映像化作品も多数。
松田優作さんを思い出します!
『蘇る金狼』の「野望編」「完結編」
の2作は「Kindle Unlimited」の
読み放題対象です!
第17回大藪春彦賞受賞作は、2作
青山文平『鬼はもとより』
月村了衛『コルトM1851残月』
第17回大藪春彦賞の受賞作は、
2013年10月から2014年9月までに刊行された作品から、
大沢在昌、今野敏、馳星周、藤田宜永による選考会が2015年1月20日に開かれ、受賞作が決定。
2作とも時代小説
青山文平『鬼はもとより』(2014年9月)
(徳間書店より引用)【全企業人、ビジネスマン必読の時代小説!】
3年で最貧小藩の経済立て直しは可能か? 家老と藩札万指南の浪人両名が、命を懸けて挑む。剣が役に立たない時代、武家はどう生きるべきか! 縄田一男氏から平成の藤沢周平と評された時代小説。第152回直木賞賞選考の際の宮部みゆき氏評「藩札という難しい題材を扱いながらリーダビリティが高い、主人公の魅力と、彼が江戸の経営コンサルタントとして直面する〈貧との戦い〉の苛烈さが、ラストまで絶妙なバランスを保っていた」
第152回直木賞候補作。
青山文平(あおやま・ぶんぺい)は、
1948年神奈川県生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。経済関係の出版社に18年勤務したのち、フリーライターに。
2011年『白樫の樹の下で』で第18回松本清張賞を受賞。江戸中期の武士の存在感が希薄になる時代、懸命にもがき生きる人々を描き注目される。
実は1992年に、本名の影山雄作で第18回中央公論新人賞を受賞し、選考委員の吉行淳之介を唸らせたという実力者。評論家の島内景二氏は青山文平を60歳を超え遅れてきた麒麟児と呼んで期待している。
2014年『妻をめとらば』で第6回山田風太郎賞候補、第154回直木三十五賞受賞。
2020年11月刊行、最新作『江戸染まぬ』
(文藝春秋BOOKSより引用)江戸に生きる人々が織りなす鮮やかな人生。
“青山流時代小説”の真骨頂!
旗本の次男坊で部屋住みの俺は、武家であらねばならぬ、などとは思っていない。堅物の兄が下女に好意を寄せているのを見て取って、わざと下女にちょっかいを出そうとするが、気づくと女は身籠っていた。しかも父親は、隠居の祖父だという。六十九歳の老人に女で負けた俺がとった行動は・・・
直木賞受賞作『つまをめとらば』に連なる傑作短編集。全7編収録。目次
月村了衛『コルトM1851残月』(2013年11月)
時代小説なのに
拳銃「コルト」が登場!
(講談社BOOK倶楽部より引用)江戸の裏世界で存在感を増す男、残月の異名を持つ郎次は、さらなる力を得んと欲するが──。
壮絶なアクションと重厚なドラマの融合が好評の「機龍警察」シリーズで文学賞を立て続けに手にしている著者が、月村印エンターテインメントのもうひとつの柱として力を入れている、時代小説。時代小説なのに「コルト」という拳銃をメインアイテムとし、著者ならではのユニークかつ読みごたえたっぷりの娯楽小説を完成させた。
侍でもなきゃ、やくざでもない。江戸のアウトロー“残月の郎次”は、その特異な得物で己の立つ瀬を切り拓く。
郎次は、抜け荷の稼業を一手に仕切っており、一家の跡目を襲う立場と見なされていた。だが、一人の因業女を始末したことから、潮目が変わり、次第に抜き差しならない立場に追い込まれていく。
このどんづまり。やりきれねぇ。
月村了衛(つきむら・りょうえ)は、1963年大阪生まれ、早稲田大学第一文学部文芸学科卒業。
1988年、脚本家デビュー。テレビアニメなどを手掛ける。
40歳を過ぎて小説の執筆を再開し、2010年、『機龍警察』で小説家としてデビュー。機龍警察シリーズ2作目で第33回日本SF大賞受賞。シリーズ3作目で第34回吉川英治文学新人賞受賞。
2015年、ソマリアに派遣された自衛隊員たちの苦闘を描いた冒険小説『土漠の花』は第12回本屋大賞5位となり、第68回日本推理作家協会を受賞。
2019年『欺す衆生』で第10回山田風太郎受賞。
他に、
『黒警』(2013年)、『影の中の影』(2015年)、『黒涙』(2016年)、『東京輪舞』(2018年)、『奈落で踊れ』(2020年)
他の最終候補作は、
長岡弘樹『波形の声』(2014年2月)
(徳間書店より引用)谷村梢は小学校四年生を担任する補助教員だ。「カニは縦にも歩けます!」と理科の授業で実証し、注目されたのは、いじめられっ子・中尾文吾。梢にスーパーで、ある教師の万引きを目撃したと告げたまま下校。その日、文吾が襲われた。襲われる直前、梢の名前を呼ぶ声を近所の人が聞いていたという。梢に注がれる疑惑の目……。表題作ほか、日常の謎が“深い”ミステリーに! 魅力の七篇!
長岡弘樹(ながおか・ひろき)は、1969年山形県生まれ、筑波大学第一学群社会学類卒業。2003年『真夏の車輪』で第25回小説推理新人賞を受賞。2008年『傍聞き』で第61回日本推理作家協会賞(短編部門)を受賞。
『教場』がベストセラーとなる。
現在もっとも期待されているミステリ作家である。
著書多数、主な作品は、
木村拓哉主演でドラマ化された『教場』シリーズ、
『傍聞き』(2008年)
『赤い刻印』(2016年)表題作は『傍聞き』の羽角啓子が主人公。
『白衣の嘘』(2016年)
『にらみ』(2018年)
『緋色の残響』(2020年)『傍聞き』の羽角啓子主人公の連作短編集。
どれもこれも
納得の短編小説。
早瀬耕『未必のマクベス』(2014年9月)
(早川書房より引用)IT系企業Jプロトコルの中井優一は、東南アジアを中心に交通系ICカードの販売に携わっていた。同僚の伴浩輔とともにバンコクでの商談を成功させた優一は、帰国の途上、澳門(マカオ)の娼婦から予言めいた言葉を告げられる――「あなたは、王として旅を続けなくてはならない」。やがて香港の子会社の代表取締役として出向を命じられた優一だったが、そこには底知れぬ陥穽が待ち受けていた。異色の犯罪小説にして、痛切なる恋愛小説。
早瀬耕(はやせ・こう)は、1967年東京都生まれ、
1992年、『グリフォンズ・ガーデン』で作家デビュー。
主な作品は、『プラネタリウムの外側』(2018年)、『彼女の知らない空』。
元新聞記者、
本城雅人さんの作品は
プロ野球・競馬等のスポーツ題材から
新聞社題材等、
最近は、警察小説など
活躍の幅が広くなってきています。
両角長彦『ハンザキ』(2014年2月)
(双葉社より引用)競馬解説者の娘の誘拐事件、弟分がヤクザに持ち掛けられた高額のポーカーゲーム、ルーレットに耽溺する政治家に仕掛けられた罠。破天荒な凄腕ギャンブラーの半崎が、「命」を賭けたゲームに挑む。「この手500万」は、日本推理作家協会編のアンソロジー『ザ・ベストミステリーズ2012』にも収録された会心の作。血湧き肉躍るギャンブルミステリー連作短編集。
両角長彦(もろずみ・たけひこ)は、1960年埼玉県生まれ、北海道大学卒業。
2009年『ラガド 煉獄の教室』で第13回日本ミステリー文学大賞新人賞を受賞。2010年に同作でデビュー。2012年、「この手500万」で第65回日本推理作家協会賞(短編部門)の候補になる。
「この手500万」は『ハンザキ』に収録。
以上です。
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まとめ
冒険小説・ハードボイルド小説好きなら、「大藪春彦賞」「大藪春彦新人賞」の受賞作はお好みに合うのではないでしょうか?
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是非コチラもお読みください。